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2022.06.30.木

桜沢池に密放流されたコイ

狭山丘陵にある都立野山北・六道山公園には桜沢という谷があり、そこには桜沢池という900平方メートルほどの池があります。2006年にNPO birthが公園の指定管理を始めてからこれまで、度重なる密放流に悩まされながらも、都や地域の方々とかいぼりを行い、やっとの思いでブラックバスやブルーギル、コイなどの外来魚を根絶することができました。

捕獲されたブラックバス

ところが、昨年5月、池を調査していたスタッフが池内を泳ぐコイを確認。また、先月末には、それとはまた別個体のコイ(体長50㎝程)が泳いでいるのが確認されました。かいぼり時に本種の根絶を確認しているので、誰かが放流したのでしょう。

放流されたニシキゴイ

コイは体が大きく、大食漢です。たった2匹だけでも、小さな池においては底生動物や水草などに悪影響を与える可能性があります。

かいぼり後の調査では、サラサヤンマやヤブヤンマの幼虫、ハイイロゲンゴロウなど多数の水生昆虫が見られるようになり、池内の生物多様性向上が確認されています。悪意のない放流かもしれませんが、在来種がにぎわう水辺を目指す桜沢池では決して望まれる行為ではありません。

放された魚は今後、捕獲する予定です。

 

※公園では動植物の持ち込み、放流は禁止しています。絶対にやめましょう。

 

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