日本固有種の美しいカメ。移動性があり、春から夏は湿地や田んぼで餌を食べ、秋から冬は川や池に移動して過ごす。海外でペットとして人気が高く、乱獲される例が増えている。また、外来種のクサガメと交雑して雑種になるため、純粋なイシガメを守っていくためにはクサガメの防除が必要である。
ため池の⽣き物紹介
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ニホンイシガメ
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日本固有種の美しいカメ。移動性があり、春から夏は湿地や田んぼで餌を食べ、秋から冬は川や池に移動して過ごす。海外でペットとして人気が高く、乱獲される例が増えている。また、外来種のクサガメと交雑して雑種になるため、純粋なイシガメを守っていくためにはクサガメの防除が必要である。
ニホンウナギ
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日本人にはとてもなじみ深い魚。海と川を行き来して暮らしているが、河川護岸などによる生息環境の悪化や、食用にするための乱獲によって数が少なくなっている(環境省レッドリストで絶滅危惧IB類)。海に近い池では、複数の個体がまとまって捕れることもある。
イネネクイハムシ
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水草を食べるネクイハムシの一種。体長6mm。横須賀の公園に植えられたアサザで多数の個体が見つかった。千葉県では絶滅危惧Ⅱ類の希少種。ネクイハムシ類は、虫屋にとっては心躍る虫である。
イシガイ
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真水に生息する二枚貝のなかま。汚れた水をきれいにしてくれる。ヌマガイと同じく、タナゴの産卵母貝や環境指標としても重要な存在である。東京都内では、まだ一例しか生息確認がされていない。
ヌマガイ
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真水に生息する二枚貝のなかま。汚れた水をきれいにしてくれる。タナゴの産卵母貝や環境指標としても重要な存在である。千葉市の泉自然公園では殻長32cmの巨大な個体が見つかった。
ニホンスッポン
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カメの一種だが甲羅がやわらかい。警戒心が強く、あっという間に砂や泥に潜ってしまう。自然豊かな公園から新宿のような大都会まで、広く生息していることがわかってきた。ただし、自然分布なのか、人が放したのかは不明である。
カワアナゴ
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ツートンカラーが魅力的な魚。河川下流域に生息する種だが、写真個体は都心のため池で見つかった。体長25cm の大きな個体だった。ペット放流個体かもしれない。
モツゴ
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口が小さく、東京などではクチボソと呼ばれている。雑食性で環境変化に強く、コンクリートで固められた池や、下水が混入する都会の川などでも見られる。もともとの分布は関東地方以西とされてきたが、近年では、関東地方のものは人によって持ち込まれたとする研究報告もある。いずれ関東の個体群は国内外来種という扱いになるかもしれない。
ギンブナ
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川、池、湿地などで生活する淡水魚。もっとも身近で、よく目にする魚の一つである。フナの仲間は、古くは縄文時代から人間に食用にされていたことがわかっており、今でもあらいや煮付けなどにされる。ギンブナにはメスしかおらず、メスの遺伝子だけで次世代をつくっている。
ツチフキ
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池や流れのない川の底で暮らし、砂の中のイトミミズや藻などを食べている。ちょっと変わった形だがコイ科の魚である。もとの分布は西日本だが、ヘラブナの放流などに混じって宮城県や関東地方にも定着し、国外外来種になっている。
ヌマチチブ
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頬の白い斑点が特徴的なハゼの仲間。縄張り意識が強く、侵入者には容赦のない攻撃を行う。河川の中流域から汽水域まで幅広い環境に生息し、水質汚染に強いので汚れた川などでも見られる。
ヨシノボリ
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愛嬌のある顔をしたハゼの仲間で、日本全国にさまざまな種類が生息している。見た目は似ているものが多く、種の同定は難しい。一部には、まだ正式な学名がついていないものもいる。多くは雑食性で、水生の小動物や藻などを食べる。
ミゾフラスコモ
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ため池などに生育する藻(車軸藻類)のなかま。環境省レッドリストで絶滅危惧I類の希少種である。都立狭山公園の宅部池にて、2016年にかいぼりを行った後に確認した。底泥の中で眠っていた胞子が発芽したものと考えられる。東京都ではこれが初めての記録である。
アメリカザリガニ
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原産地は北アメリカ南部。ウシガエルの餌として日本に持ち込まれた。水がなくてもしばらくは生きられる。雑食性で魚、水生昆虫、水草などを食べる。すっかり日本になじんでいる感じがするが、実は多くの水辺の生態系を破壊している生物である。「緊急対策外来種」に選ばれている。
アカミミガメ
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アメリカ~メキシコ原産。ペットとして世界中に流通し、外来種として広まった。現在、日本の野外で最もよく見られるカメは本種である。雑食性で水草、野菜、昆虫類、甲殻類、貝類、動物の死骸などを食べ、カルガモのヒナを襲うこともある。生態系に与える影響が大きく、「緊急対策外来種」に選ばれている。
ブルーギル
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北アメリカ原産。1960年、皇居内の池や静岡県の一碧湖に放流されたのが日本導入の始まりである。その後、釣り雑誌が「ブルーギルはブラックバスの餌として良いので2種をセットで放流するべし」という記事を掲載したことなどがきっかけで全国の水辺に広がった。ブルーギルが増えすぎると、オオクチバスですら繁殖できない池になる。
ウシガエル
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北アメリカ原産。モーモーと牛に似た声で鳴く。肉食性で昆虫類、甲殻類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、小型哺乳類など何でも食べる。また繁殖力が強く、1匹のメスが6,000~40,000個の卵を生む。生態系に与える影響が大きいため、外来生物法によって「特定外来生物」に指定されている。
ワニガメ
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淡水カメとしては世界最大で、ガメラのモデルになったと言われる。ミミズそっくりの舌を動かし、餌と思って近づいてきた魚などを捕食する。親カルガモを水中に引きずり込んだとして、神奈川県座間市の公園付近で騒ぎになった。この個体は、大人の握りこぶしを簡単に丸呑みできるぐらい頭が大きかった。かっこいいが危険。
コイ
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日本人にはとてもなじみ深い魚。コイはこれまで1種類だと考えられていたが、最近の研究でユーラシア大陸原産のコイと日本の在来コイの2種類に分けられることがわかった。前者が外来種である。貝や水草などを食べる雑食性で、底の泥を巻き上げながら餌を探すため、池の水が濁り、植生に悪影響がでてしまう。世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれている。
オオクチバス
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北アメリカ原産。釣りの対象としてとても人気がある。1970年代以降、釣り人をはじめとするバス釣り関係者によって、盛んに密放流が行われ、全国各地に広がった。高い適応力で様々な水域に定着し、在来のエビ、昆虫、魚などを食べ尽くしてしまう。生態系に与える影響が大きいため、外来生物法によって「特定外来生物」に指定されている。
ソウギョ
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植物食専門の魚。原産国である中国では食用として養殖され、アオウオ、ハクレンなどと並んで「中国四大家魚」と呼ばれる。非常に美味しい魚らしい。日本でも当初は食用目的で持ち込まれたが、あまり定着しなかった。水路の水草を除去する目的でも各地に放流され、水草を大量に食べて水辺の環境を変えてしまっている。
メキシコサラマンダー
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かつて一世を風靡したウーパールーパーの正式名称。横須賀のため池で見つかったが、エラなどがボロボロに傷んでいた。魚に食べられたのかもしれない。
アリゲーターガー
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ワニのように長い口と鋭い歯をもつ古代魚。体はとても硬いウロコで守られていて、包丁でも歯が立たない。かつてはペットとして盛んに売られたが、1年で体長が1mを超え、最終的には2.5mを超えることもあるため、飼いきれなくなった飼い主に捨てられて野生化した。かっこいいが放してはならない。2018年に特定外来生物に指定された。
コリドラス‧パレアタス
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都立武蔵国分寺公園の人工池で捕獲。残り餌を食べて掃除してくれることもあり、人気の熱帯魚である。