宅部池

2019.10.10.木 外来種駆除

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⽔抜き前before

⽔抜き後after

わたしたちが狭山公園の管理を開始した2006年には、宅部池の水は茶色く濁り、水草は全くなく、外来生物だらけでした。池で繁殖したオオクチバスはその下流の北川にも流出する事態となっていました。

こうした状況を打開するため、2010年11月と2016年1月にかいぼりを実施しました。特に2016年には水を完全に抜ききることに成功し、オオクチバス、コイ、ゲンゴロウブナ、ウシガエル、アカミミガメ等の外来生物および国内外来生物8種106個体を駆除。オオクチバスとコイは、根絶することに成功しました。残念ながら、かつて生息していたモツゴとウキゴリは宅部池では絶滅してしまったこともわかりました。

かいぼりの様子

かいぼりの様子

オオクチバス

オオクチバス

かいぼりの中で、驚くべき発見がありました。ヨコハマシジラガイ、イシガイ、ヌマガイという3種類の淡水性二枚貝が見つかったのです。ヨコハマシジラガイは東京都のレッドリスト(2010)で絶滅危惧Ⅰ類にランクされている希少種、そしてイシガイはなんと東京都で初めての確認であることがわかりました(未発表)。

イシガイ

イシガイ

また、長期間の池干しによって透明度が増した池の中でミゾフラスコもが見つかりました。これも東京都で初めての発見となりました(未発表)。

ミゾフラスコモ

ミゾフラスコモ